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【うつ病社員を抱える会社の上司・人事の方にお願いしたいこと】接し方には注意が必要!まずは知ることから始めましょう。

どうも。

 

もうすぐ4月ですね。

年度始まりで、会社員の皆さんは忙しい時期だと思います。

 

さて今回はちょっと真面目に、「うつ病社員を抱える会社の上司や人事の方にお願いしたいこと」と題して、僕の体験談をもとにうつ病社員への接し方で注意してもらいたいことを書いていこうかと思います。

 

ここではすでにうつ病を発症した社員への接し方を説明しますが、うつ病を発症していないけど、これから発症する可能性があるかもしれない社員の特徴についても後ほど紹介しますね。

 

うつ病で休職を余儀なくされた社員への接し方

■上司や人事が注意すべきポイント

前提としては、

  • 会社での残業時間が多かった。
  • 業務量が一人に集中していた。
  • 責任のあるポジションを任されていた。
  • パワハラ、セクハラ、モラハラらしきものを受けていた。
  • 過去に自律神経失調症と診断されたことがある。

こういった状態が1つでも当てはまるような方が、対象となります。

 

それではまず始めに、うつ病がどんな症状かを僕の体験をもとに、簡単に説明します。

うつ病の症状
  • 動悸
  • 息切れ
  • 息苦しい
  • めまい、立ちくらみ
  • 吐き気、嘔吐
  • 身体が重い
  • 頭痛(片頭痛・慢性頭痛)
  • 関節痛
  • 口数が極端に減る
  • 睡眠障害(不眠・過眠)
  • 食欲の変化(少食・過食)
  • 原因不明の微熱が一週間ほど続く

人によって、上記以外の症状もあるかもしれませんが、これが僕の身体に実際起こったうつ病の症状です。

 

ちなみに、医師に診断されたのは「少し重度よりの中程度のうつ病」ということでした。つまり、重度のうつ病と診断され、もっと苦しんでいる方がいるということです。

中には、入院する方もいるので、今こうして文章にしている僕はまだマシなのかもしれません。

 

うつ病がどのような症状か知らなかった方は、少し驚かれたかもしれませんね。

実際にうつ病を発症した本人や、その家族、友人、知人を見てきた人以外のイメージっておそらく、「会社に行くのがめんどくさいだけ」、「なまけているだけ」、「やる気がないだけ」、「根性がないだけ」といった感じでしょうか?

 

僕も実際に発症するまでは、これに近いイメージでしかありませんでした。

でも、そんな単純なものではなかったのです。

 

次に、症状というよりは行動や思考といった部分を紹介したいと思います。

 

うつ病を発症した本人の行動や思考
  • なんとしてでも会社にいかなければならない
  • 自分の仕事を同僚や上司に代行してもらうから迷惑をかける
  • 休んだら仕事が溜まって大変なことになる
  • 動きたくても動けなくてどうしようと焦る
  • 自分の身体に何が起こったのか理解できずパニックになる
  • 仕事を辞めさせられると怯える
  • 仕事を辞めたら家族(特に同居人)に迷惑をかける
  • ローンの支払いなど金銭的な不安が大きくなる
  • 何もできない自分を責め、この世からいなくなりたいと考え始める
  • 朝が来ると、みんなは仕事しているのに自分だけ何もできずイヤになる
  • 夜がくると少しだけ心が落ち着く
  • 朝日を浴びたくないと思い始める
  • 今まで好きだったテレビが一切見れなくなる
  • 活字が読めなくなる
  • 字が書けなくなる

これも人によって多少違うかもしれませんが、ネットで悩んでいる方の相談内容を見ているとだいたい同じような感じです。

 

他にも結構あったと思いますが、ひとまずこの程度にしておきましょう。

 

ここまで読んでみて、どう思われましたか?

うつ病を発症している方であれば、共感してもらえる部分はあるかと思います。

 

もしこの内容を見ている、上司や人事の方はどうでしょう?

こんなにも様々な症状や行動、思考を抱え込みながら苦しんでいるとは思っていなかったのではないでしょうか。

 

とは言え、決して上司や人事の方を責めているわけではありません。

自分が発症したり、周囲に発症した人がいなければ当然知る由もないことですから。

 

ではここから実際にどのように接すれば良いのかを僕の体験をもとに紹介します。

 

うつ病社員への接し方の注意点

1.心療内科や精神科を受診するように促す

本人から風邪以外の理由で欠勤の連絡が2、3日続いたら、どのような症状で休んでいるのかを聴き、一度受診することを促しましょう。

ここでの注意点は、本人を焦らせないことです。

 

「今日か明日にでも早く病院に行ってこい」なんてのはNG。

本人は動きたくても動けない状態です。

そして、自分でもうつ病かどうかを分かっていないので困惑しています。

もし動けるのであれば、多少しんどくてもおそらく会社に行けてるはずですから。

 

ではどうすれば良いか?

「ひとまず安静にして、動けそうであれば心療内科か精神科を受診して欲しい。

身体が資本だから、何かあってからでは大変だから。」という具合で本人を心配している気持ちを伝えます。

もし会社に産業医や看護師がいるのであれば、そこを相談窓口にして病院の紹介をしてあげるのも良いと思います。

 

本人が受診して、うつ病だと診断されれば次のステップに移ります。

 

2.診断書を会社へ郵送してもらい、休職への準備をすすめる

うつ病と診断された時点で、休職を勧めましょう。

いかに早く対応して、身体を休ませるかで後々の症状の度合いが変わってきます。

ムリをさせればさせるほど、尾を引くことになるでしょう。

 

そうなると、当然会社側としても損失や業務に支障が出ます。

また本人も会社から休んでも大丈夫と提示してもらうことで、不安が和らぐので身体を休ませることに専念できます。

 

目の前のことだけでなく、会社にとってもうつ病を発症した社員にとってもプラスになることは間違いありません。

 

ここでの注意点は、診断書を本人が直接会社に持っていくことを強要しないことです。

何度も言いますが、本人は身体を動かすだけでもしんどいので、こういった些細なことも配慮してあげて欲しいと思います。

 

3.経過報告の面談はマストではなくベター

続いての注意点は、休職中の症状の経過確認のために本人を会社に呼び出し面談をすると思うのですが、ここが一番配慮して欲しいポイントにもなります。

 

もし会社でのストレスが大きくうつ病を発症し休職したのであれば、うつ病を発症した状態で面談のために会社に来いというのはあまりに酷です。

 

もちろん会社側としては、直接顔を合わせて話を聞きだす方が良いかもしれません。

しかし、それが出来ないから休職しているので、そういった矛盾を無くしてあげることも重要なことです。

 

僕の場合は、電話で連絡することも、電話がかかってくることでさえも呼吸が乱れ症状が悪化しました。

 

会社の規則で面談しなければならない。つまりマストだと決められていたとしても、その規則を作った人はうつ病を知らない人ですよね?

 

要するに、うつ病を発症した方には不適切な規約だと考えれます。

そこは臨機応変に対応することをおすすめしたいです。

 

特に今の時代であれば、ZOOMやチャットワークなどを使えばオンライン面談も可能です。それすら辛いことですが、会社に出向くよりはよっぽど負担は少ないので、是非こういった対応もお願いしたいと思います。

 

4.復職に向けた会社のルールをあらかじめ明確にしておく

これは僕の経験ですが、会社に出向いて面談できる、日常生活も支障なく送れるようになり、やっと復職できると思っていたら、知らないうちにリワークセミナーに通うというルールが導入されており、それをクリアしない限り復職できませんと言われました。

 

本人にとっては、やっと復職できるくらいまで体調を回復させ、勇気を出して会社に出向いたのに突き返されるようなことを急に言われると動揺します。

 

さらに気分の低下につながり、まだ働けない。金銭面の不安がまた大きくなる。といった具合に負荷がかかります。

 

こういった復職に向けたマニュアルは、早い段階で本人に通達しておいた方が良いでしょう。

 

そうすることで、本人も納得しながら復職に向けた段取りを組めますからね。

 

5.いざ復職!勤務時間や業務内容の負荷を軽減させる

やっとここまで来ました。

あとは元通りに働いてもらおうというのはNGです。

 

長い期間、身体も動かせずに過ごしてきた方が急に元通りに働けません。

なので時短勤務や負荷の少ない業務からスタートできるように調整する必要があります。

 

その理由として、うつ病は再発のリスクが高いからです。

おおよそですが4割は再発せずに復帰でき、6割は再発する恐れがあります。

 

うつ病には「完治」という概念がなく、「寛解」と言います。

つまり、いつ再発してもおかしくない病気だということです。

 

簡単に言えば、一生モノの病気を抱えることと同じになります。

 

僕の経験上、復職してから1年くらい調子が良い状態が続いたからと言って、寛解したとは言えません。

僕はちょうど1年くらいで再発しました。そして1年くらい再休職し、また1年数カ月復職して、再々発により退職するという結果になったからです。

 

なので本当に大丈夫かなと思えるのは、少なくとも3年みといた方が良いでしょう。

繰り返すと会社にもうつ病を発症した社員にもマイナスにしかなりませんからね。

 

実務をするようになってからも、こまめに面談をしたり、残業をさせなかったり、何より日常の中で声をかけてあげることが重要です。

 

本人も注意しながら業務にあたっていたとしても、気づかないうちにムリをしていることでしょう。

 

上司と部下という関係性を良くしてコミュニケーションを取ることが、再発を抑える最も効果的な方法です。

 

そうすることで、気軽に相談もできるようになり、体調の変化にも気づきやすくなりますからね。

 

ここまで5つの注意点を述べて来ました。

これはあくまで最低限の注意する点でしかありません。

 

是非とも再発しないようフォローしてあげてください。

退職した僕はストレスから解放されましたが、その反面、家計が非常に苦しくなりました。

そんな辛い思いをする人を増やしたくはありません。

どうか、会社や本人のことだけでなく、家族のことも配慮した規約や制度を設けて欲しいと願うばかりです。

 

 

では最後に、まだうつ病を発症していないが発症しそうな人の特徴についても触れてみたいと思います。

 

うつ病を発症しそうな人の特徴
  • 最近元気がない
  • いつも残業している
  • 一人で仕事を抱え込みやすい
  • 責任感が強い
  • 人の言動を敏感に察知している
  • 愚痴が少ない
  • 頼まれると断り切れない
  • ルールに厳しい
  • ~するべき。~しなければならない。という思考が強い
  • 先のことまで考えすぎ
  • 上司に相談しない
  • いつも明るく笑顔が多い
  • 向上心が強い
  • 心配性
  • 熱中しやすい

思い当たる限り出してみましたが、こういった社員や同僚が周りにいたりしませんか?

もしいるようであれば、言動の変化に注意しておいた方が良いでしょう。

 

うつ病になる人は、しんどいことや体の不調、悩みをあまり表に出しません。

もしかしたら自分でも気づいていないこともあるでしょう。

 

だからこそ、周囲の人がサポートする必要があるのです。

近年ではコロナ禍ということもあり、芸能界でもうつ病を発症して命を絶った方々がいます。そういった方も周りの方が全然気づいていなかったと言われています。

 

それだけ見た目では分かりづらいので、その人の言動の特徴を捉えておく必要があるのです。

 

そうすることで、うつ病発症をゼロにすることは難しくとも、少しでも抑止できる可能性が高くなることでしょう。

 

人と人のつながりでしか、このうつ病は防ぎようがないので、そのあたりを管理できる上司や人事の役割はすごく重要だと思います。

 

最後に

ここまで、うつ病の社員に対する接し方や、うつ病を発症しそうな方の特徴について紹介してきました。

 

まずはうつ病とはどんなものなのかを知ることが大事です。

 

知っていれば防げることもあるので、是非他人事とは思わずみんなで協力できる体制を築いていって欲しいと願います。

 

ではでは。